ある雑誌の「自分治癒力を高めよう!」という特集でホメオパシーと出会いました。そこには「摩訶不思議でまるごとの私を癒す自然療法」とあり、病院や薬が苦手だった私は、病気の時に助けになればいいなとセルフケア講座を受講しました。その講座は、私が思っていたような病気や症状によってレメディの選び方を教えてくれるものとは異なりました。

「ホメオパシーはものの道理に基づく医療」「病は深い根源的なところにその本質がある」「症状は全うすべきもの」。頭の中にたくさんの「?」が浮かびました。今まで考えたことのなかった病と症状の関係。人は何故病気になるのか。それまで読んでいた哲学や禅の本にも通ずる講義に釘付けになり、もっと知りたい、深く学びたいと感じました。ここから何かが始まる、そんな予感の中4年制に入学しました。

授業では、哲学や物理、数学や芸術から森羅万象にまで話が及び、初めは何を学んでいるのかわからなく、真っ暗闇の大海原でひとりボートに取り残されたような気分でした。たくさんの「?」は増え続けるばかりで、同じ所をぐるぐる回っているだけなのではないかと不安にもなりました。それでも学年が進むにつれて、「?」だった点と点がだんだん繋がってきて、自分の中でひとつになってきたように思います。同じことを考えているようで、少しずつ螺旋を描いていくように上がっていたと、振り返ってみればわかりました。その時々で必要な気づきがもたらされ、学びがそのまま自己の成長に繋がっていく。ホメオパシーを学ぶことは世界の秘密を解き明かしながら、自分磨きをしていく刺激的な修行だなと思います。

また、レメディの勉強はとても興味深く、楽しいものです。レメディは単なるお薬ではなく人物像のように捉えますが、もともと人が好きで接客業をしていたので、いろいろな人と話しているような気分で共感したり、どういう人なのだろうと想像しながら学ぶことができました。自分の中にあるそのレメディと似たところが癒されていくような不思議な感覚も体験しました。

接客販売においてはお客さまの望みを商品として提供してきましたが、ホメオパシーではセッションでお話を様々伺って、その方にぴったりなレメディを選びます。人が笑顔になるお手伝いができることは私の生活の糧となっています。

現在は、チューターとして新しい学びの場をいただいていますが、同じような疑問や悩みを持った者として助けになれればと思っています。