歯を入口とした心身全体の治癒を目指し、「ホメオパシー的歯科」を開業

小泉さんが院長を務めるヨコハマ・ヒーリング・デンタルでは、ホメオパシーを中心に据えながら、東洋医学やオステオパシー、現代医学など様々な治療法をコーディネイトし、歯を通じた心身全体の治癒を目指していらっしゃいます。

保険診療から自由診療へ

13年間の保険診療中心の治療を経て、2005年に自由診療の歯科、ヨコハマ・ヒーリング・デンタルをはじめました。開院の大きなきっかけは、ホメオパシーのセッションです。セッションを通して、明確に180度、自分の視点が変わりました。ここで見ていたのではだめだ。もはやこのままではいられないと、はっきり気づきました。

保険診療をやめようと、思ってはいたのですが一方で悩んでもいました。保険診療の患者さんを見捨てることになるのではないか、無責任ではないか。でもよく考えると、正しくないと思いながら治療にあたることは不誠実なんですね。まずは自分に誠実にやることが、相手にも誠実になるんだと気づきました。病、diseaseの状態から患者さんが自由を獲得してゆくには、まず治療者である私自身が自由でなくてはならないなと。そういったことから、保険診療中心の治療をやめて、自由診療の医院を開院しました。

「自由診療」といっても、一般的な矯正やインプラント、審美歯科とは違います。最新鋭の機器を投入して精密さを追及していくのではなく、目指しているのはアナログ的な、人間的に掘り下げていく方向です。究極的に、人間を癒せるのは人間でしかない。人間をトータルで観ていく、その人間力を鍛えたいと思っています。

海に飛び込んで潜って、初めて得られる発見がある

開院は私にとって、今まで続けてきたことをいったん壊して、再統合していく試みでした。今までいたところから、いったん出て行かないといけなかったんです。これは魚釣りにたとえると、丘の上から釣り糸を垂れるのでなくて、自分で海に飛び込んで、潜って魚をとっていくようなものです。試行錯誤の連続でした。その時のベストを尽くして、徐々に扉が開いていくような感じで。向かっていく方向は一緒だけど、開院してからずいぶん変わりましたよ。そして、まだまだ成長できる伸びしろに期待しています。

海に飛び込む勇気というか、自分で海に潜ってはじめて、海の何かがわかる。溺れそうになりながらも何とか頑張っていると、陸の上では得られないような発見がある。そういう発見にわくわくしながら、今は暮らしています。




医院待合室は薄いピンクと緑が基調、柔らかな印象です。壁には、「全身を診てこそ歯科医療」と書かれた色紙が。頭蓋や全身の調整も治療方法の一つです。

歯の主張をちゃんと受け止める

最近、治療のなかで特に感じるのは、「歯も主張している」ということです。何らかの不調和を、歯を通じて調整していくのですが、何らか心身の調和がとれて落ち着くまでは、歯の被せ物など何をやってもうまくいかないことがあります。どんなに詰め物を取れないようにしても外れてしまったり、極端な例だと、接着用のセメントが固まらなかったり、被せ物がすぐに壊れてしまうこともありました。治療のなかでどうしても、こちらの都合や患者さんの都合で治療を進めたい気持ちが出てくるのですが、これではなかなかうまくいかない。歯の主張をちゃんと受けとめて、何をこの歯は訴えているのか、それを捉えながら治療にあたることが大切だと感じています。最近の発見ですね。

ヨコハマ・ヒーリング・デンタルのWebサイトはこちら
http://www.yokohamahealing.com/

小泉さんのメッセージ

この歳になってこれだけ魂を揺すぶられ 少年のように心躍る日々がおとずれようとは!

私がハーネマンアカデミーでホメオパシーを勉強し始めてから2年がたとうとしています。この2年は私にとって例えるなら中学校の3年間位に相当するほど密度の濃い時間でした。現在42歳になりますが、この歳になってこれだけ魂を揺すぶられ、少年のように心躍る日々がおとずれようとは正直想像もしていませんでした。それはこの学校の授業が単にスキルやノウハウを学ぶものではなく、人間という最も身近であるにもかかわらず、実は最も理解しにくい存在を勉強していくという一種の探検にも似たものであるからだと思います。1年生の始めには数学や量子力学そして会計学、と思えば映画を見たり、音楽を聴いたり、はたまた箱根の温泉合宿での授業、2年生になっては遂にイギリスツアーまで行ってしまいました。こんなユニークな学校は他には無いと思います。

英語なんて大学の授業以来で、はじめは通訳の方の日本語ばかりきいていたのに、いつの間にか英語のニュアンスの面白さに感心したりできるようになって、ヒアリング力までついてしまいました。これもうれしい誤算でした。
入学してもう一つよかったことは良いクラスメートに巡り会えたことだと思います。人間40過ぎると新しい友達なんてそうできるものではありません。それがこの2年で何人の方と知り合えたことです。しかも仕事がらみでない損得勘定のない、様々な年齢、職業、地方の方々とです。まさに友は財産なりです。

長い期間なので勉強していく際には辛い時期も必ずでてきます。しかしその時期を乗り越えると心が澄み切ったような感覚が必ず訪れます。この感覚を一度味わうとまるでサウナのあとの水風呂のように次に訪れる苦労が楽しみになってきます。こうなるともう大丈夫です。
ホメオパシーでは自分が成長する余波でしか他人を癒すことはできないといいます。その意味が少しずつわかってきたようです。自分が成長したと思えるなんてこんな素敵な経験は現代社会で味わえる最高の贅沢だと思います。この喜びを一人でも多くの人に味わっていただき、その余波で周りの方々を癒してあげて欲しいと思います。