ハーネマンアカデミーは人生の学び舎

入学するために自分を後押ししてくれたもの、それは自分の人生への責任感のようなものだったと記憶しています。外国に比べたら日本では知名度の低い分野でもあって、学校を卒業してもどれだけ実際に役立ち収入に結びつくか、誰しもが考えることでしょう。様々な理由でやめていく人もいましたが、私が何とか卒業までこぎつけられたのは、ただただ、自分の人生への責任感のようなものでした。そしてホメオパシーにはそれだけ人を惹きつけるものがあるのは、卒業した今でも、自信をもって明言できます。

授業はホメオパシーの哲学、方法論、実践と多岐に渡ります。中でも圧巻は学長のユニークな唯識論でした。ホメオパシーの真髄を理解するための概念のひとつとして学長が採用する唯識論は、世界でもハーネマンアカデミーだけのオリジナルではないでしょうか。ホメオパシーという医療体系を深く理解するための金字塔を彼は伝えてくれました。種々のホメオパシーの方法論も大切だが、病とは何なのかを理解するためには、ここをきちんと分かっていないと他の医療と大同小異になってしまうのだ、という学長の熱い思いは聴講する学生にきちんと伝わってきました。実践的な方法だけ教わればいいのだと反感を持つ学生もいましたが、私にとってハーネマンアカデミーは、やはり人生の学び舎でした。

ホメオパシーを学ぶことは人生をどう把握していくかを学ぶことと同義でした。卒業した今、実践という大きな試練は延々と続きますが、ハーネマンアカデミーで学んだことはどんな場面でも通奏低音のように鳴り響いているのを感じています。何が起ころうとも、自信をもって歩いて行けそうな予感で一杯です。(余談ですが、講義を受けている時には、たとえ病んでいても元気になります。教室にとてもいいエネルギーが満ちていたからでしょうか…。)