自分自身と向き合い、磨いていく4年間

「もし人が人を癒すことができるとするならば、人を癒してやろうという大それた考えからではなく、“自分自身を磨いてゆく過程の余波”のなかでしかない」
ホメオパシーに興味を持って、初めて参加したセルフケアコースで、この言葉を聞きました。自省を促されるとともに、深く感動したことを覚えています。

そして入学を決めてからの在学中、卒業した今でも、いつも立ち返る教えの一つになりました。

在学中の4年間はまさに、「自分自身と向き合い、自分自身を磨いてゆく」時間だったと思います。ハーネマンアカデミーの授業は、いわゆる一方的な机上での勉強にとどまりません。レメディー、文献だけでなく、映画や音楽を通して“感じ”ながら理解を深めることもあります。

クライアントの方のケースについて一日かけて考えたり、皮膚や呼吸器という切り口から、解剖・生理・病態生理と臨床での対応を総合的に学んでゆく授業もありました。ホメオパシーの基本書であるハーネマンの「オルガノン」はもちろん、ソクラテスの著作やヘッセの「シッダールタ」などからも、哲学を学ぶ機会を得ました。様々な要素や分野を有機的に織り交ぜた授業は、眠っていた興味や感性を触発し、揺さぶり起こすような刺激的なものでした。
また先生方も、無理に教え込むのではなく、私たち自身が感じ、考え、理解してゆけるよう、余白のある進め方をしてくださっていたと思います。

そしてなにより勉強になったのは、3、4年生でのケーステーキングで、先生方の指導のもと、10人のケースを取らせていただきました。クライアントの方と実際にセッションを進めてゆく、真剣な実践の場だからこそ、私自身の考えや眼差しの偏りを、ダイレクトに痛感させられる場でもありました。自分の偏りを見つめなおし一つ一つほぐしてゆく。その過程は時に苦しくもありましたが、私が私なりの道を経て成長してゆけるよう、暖かく見守ってくださる先生方やクラスメイトに恵まれました。

これから、ご縁あってヨーロッパで新たな生活をはじめます。
本物のホメオパスになるという願いをあたためながら、開かれた心で、学び続けてゆきたいと思います。