「石英シリカ君の一日」

現在小学校3年生の石英(イシヒデ)シリカ君は、おとなしくて、内気な男の子。友達と激しく衝突するようなことはほとんどなく、いつも友達の後ろをついてまわっている。クラスの中で、あまり目立つ生徒ではない。小学3年生にしては小さめで、1年生と間違われる事もしばしば。そんな石英シリカ君の一日を覗いてみよう。

* * *

朝、7時にお母さんが起こしに来る。暖かいベッドから出るのをいやがって、なかなか起きてこない。ようやく起きてきたら、何をする前にも、まず冷蔵庫から冷えた水を出してコップ1杯飲む。のどが潤ってからトイレへ向かうが、便は今日も出ない。シリカ君の言葉をかりて表現すると「便が引っ込んでしまう」のだそうだ。

朝食は和食。父親も一緒に食べるが、シリカ君は実は父親と一緒に食事をするのがあまり好きではない。父親は話し好きなのだが、話している最中の身振り手振りが大きい。手に箸を持っていても気にせずに、箸をにぎったまま手を振り動かしたりする。その箸がシリカ君は気になってしょうがない。父親の箸が自分のほうを向いて、ぞっとすることがよくあるのだ。

食事が済んで、学校へ向かう。学校までは徒歩7分ほど。だが、ちょっと歩いているだけで、足に汗が滲んでくる。学校へと急いでいたら転んで膝をすりむいてしまった。たいした傷ではなかったのでそのまま学校へ行った。

だが、1時間目の間、傷がヒリヒリと痛かったので、膝を見てみると、化膿してきていたので、休み時間に保健室へ行った。保健の先生はいつもやさしく手当てをしてくれる。先週、図工の時間にカッターで手を切ってしまったときも、丁寧に手当てしてくれた。

「あらあら、すりむいたところが腫れてきちゃってるね。消毒して、お薬塗ってあげるからね。そうそう、この間の手の傷、どうなったか見せて。あれ、まだ治ってないのね。じゃ、こっちにもお薬塗っておきましょうね。」

4時間目は、体育の時間。着替えて外に出るが、今日は風が強い。みんな平気そうな顔で元気に走り回っているが、シリカ君は寒くてしょうがない。体育の時間中ずっと、この後の給食のことを考えていた。「今日のメニューは何だったっけ?暖かいものだったかなあ?寒いから、暖まりたいなあ…。」

給食はシチューとくるみのパン。うれしくてがっかりなメニューだった。あったかいシチューはうれしかったのだが、シリカ君はくるみのパンがすきじゃない。クルミやピーナッツを食べると後で胃が痛くなるからだ。

午後にはクラス会があった。1学期終了のときのお楽しみ会についてが議題だった。お楽しみ会で何がしたいか、という意見を発表する時にも、シリカ君は自分から手をあげることはなかった。意見が出なくなって、議長が、「じゃあ、石英君」と当てるとおどおどしながら、意見を言った。多数決で何をするか決まったとき、シリカ君の言った意見は、選ばれなかった。シリカ君は「あれが一番面白いのに…。」と不満に思っていた。でも、それぞれの係りを決めるときに、一番重要な係りに「いつもちゃんとやってくれるので、石英君がいいと思います。」と誰かが言った。みんなが賛成してくれたので、シリカ君はちょっとうれしかった。

うちに帰るとまず最初に、冷蔵庫をあける。水を飲んで、ペットボトルを1本持って、遊びに出かけた。足の傷はまだちょっと痛かったが…。

夕飯前に帰ってみると、父親はまだ帰ってきていない。今日の夕飯はお母さんと2人だけなので、ほっと安心してご飯を食べた。

今日はなんだかとても疲れたので早く寝ることにした。暖かいベッドに潜り込む瞬間がとっても幸せなシリカ君でした。

シリカは珪素からできたレメディで、珪素はガラスの原料などに使われています。シリカは「自信のなさ」が核心にあるレメディです。自信がなくて恥ずかしがりやで、弱くて心配性、人当たりはやわらかい感じ、自信がないので表面的には他人にすぐ同調するけれど、内心は非常に頑固。便秘の表現も「恥ずかしがりや」で、「便が出そうで出ない、引っ込んでしまう」という特徴があります。