第8回国際セミナーバックリポート

  • ジェレミー・シェアー先生
  • 2005年11月3日(祝)~6日(日)

講義は、200年前にホメオパシーを体系づけたサミュエル・ハーネマンの著した「オルガノン(Organon)」の第9章の解説から始まりました。人間の「真に健康な状態」とはどのような状態か…。この第9章こそは、ホメオパシーを学ぶ者すべてにとっての出発点であり、また最終的に目指す目的地でもあります。

「オルガノン」第9章:
In the healthy condition of man, the spiritual vital force (autocracy), the dynamis that animates the material body (organism), rules with unbounded sway, and retains all the parts of the organism in admirable, harmonious, vital operation, as regards both sensations and functions, so that our indwelling, reason-gifted mind can freely employ this living, healthy instrument for the higher purpose of our existence.
健康な状態にある人間においては、物質的身体(組織的身体)に生命を付与しダイナミッ
クに作用する精神的な生命エネルギー(完全調和の統治者)が、身体のあらゆる部分を限
りなく支配し、感覚と機能において驚くほど調和的な生命活動を営む身体のあらゆる部分
を維持する。それゆえ、私たちの内に宿る理性的な精神は、生命をもつ健康なこの道具
を、私たちの人生におけるより高邁な目的のために自由に使うことができるのである。

その後、Sherr先生が実際にプルービングされた「白鳥」「チョコレート」「ヘリウム」などのレメディーが、豊かな症例・興味深いエピソードとともに解説されました。それぞれのレメディーの持つエッセンスが、プルーバーやクライアントの直接的な言葉あるいはメタファー(隠喩)を通じて次々と明らかになるさまは、非常に感動的でした。

ヘブライの文化、ヨーロッパの文化にくわえて中国医学にも造詣の深い先生らしく、随所にユダヤ教の教え、ギリシャ神話、五行配当表や道教の一節・陰陽のシンボルや禅の解釈をちりばめた講義は、頭だけでなく魂や身体の細胞ひとつひとつに訴えてくるようでした。

また、Sherr先生ご自身が学長をお務めになるDynamis Schoolの講義形態に則った、先生とともに作り上げる講義の楽しさも、あわせて味わっていただけたのではないでしょうか。

ご参加の皆様にとりましてこの4日間が、より深いホメオパシーへのご理解へとつながる一助となりましたら、とても嬉しく思います。