学長ブログ

新たな旅立ちには試練がある

2024-12-04

新たなる旅立ちには試練が付きものです。

それを痛いほど感じた一週間でした。

 

湯川秀樹先生の「物理講義」という本があります。

その中にはもちろん物理学の話もたくさんありますが、

物理学者の楽しい逸話も豊富にあって、

とても楽しい本です。

 

その中にアイザック・ニュートンの話がありました。

古今東西の三大物理学者にも、三大数学者にも必ず出てくる人です。

ニュートンの畢竟の大作「プリンキピア」は古典力学の基礎となっている大著ですが、

今の物理学の教科書には、その結論だけ箇条書きに書いてあり、

何とたった1ページに納まるそうです。

 

ニュートンのように新しい世界像を洞察し創造する人は、

さまざまな「心配事」があり、

それを一つ一つ潰していかないと一歩も前に進めない、

こうも考えられるけれども、そうではない、なぜならば・・・

またこうも考えられるけれども、そうではない、なぜならば・・・

ということが幾つも幾つも延々と続く。

だからこんなに大部になった、と湯川秀樹先生は書かれています。

きっと湯川先生ご自身の経験もあったのだと思います。

 

私とニュートンや湯川秀樹先生とはまるで及びもつきませんが、

今回の新たな歩みは、
たった1ミリの歩みなのですが、

私にとってはとんでもない大跳躍、大飛躍でした。

今まではごく近くまでは平気で迫っても、

決してその中には足を踏み入れようとしなかった領域なので、

さまざまな思いや恐れ、畏れが次々と生じました。

数十年かかって、ようやく踏み出した1ミリだったのです。

たった1ミリ・・・

 

きっとこれも一つの試練だったのだと思います。

 

今日、2023年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の

ドキュメンタリー映画を観ていた時に、

様々な思いが去来し、過ぎ去っていきました。

私に生じた様々な思いが成仏していったように感じました。

 

人は大きな試練を乗り越えると強くなります。

強靭になります。

私も今回の試練のことは忘れないでしょう。

試練よ、ありがとう。感謝です。

試練を与えてくれた皆さん、有難うございます❣❣

 

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