アカデミーについて

学長メッセージ

ハーネマンアカデミー学長 永松 昌泰

ホメオパシーを学ぶこと
それは、自分自身を「金」に変容させ、
新たな人生にチャレンジすること

ハーネマンアカデミー学長 永松 昌泰

ホメオパシーとの出会い

ホメオパシーの学校を日本で始めよう!と思い立ったのは、1996年の初夏でした。

大それたことに、世界にも類をみないような、最高レベルの学校を創ろうと決意しました。二十歳の頃からずっと試行錯誤しながら思い描いてきた、科学と芸術とが理想的に融合した究極の姿、それをホメオパシーの中に見出したという思いで、大きな興奮の中にいたのです。

ホメオパシーとの出会いは、とても衝撃的でした。ロンドンで偶然に出会ったのですが、その出会いに運命を感じました。それまで私はさまざまなことに手を染めておりました。元々大好きだった哲学、歴史、心理学、文学、また大学時代に突然眼を開かれた数学、物理学、音楽、武道、スポーツ…。どれにも夢中になりました。何をやっても究極的には同じところを目指しているのだ、という快感のような感覚がありました。

ちょうど円の周囲にあらゆるものが取り巻いていて、その全てが円の中心点に向かい、中心点で一つに溶け合う感じ。しかしまた、何をやったとしても、「これこそ自分の道だ!」という決定的なものには一生巡り逢えないだろう、という諦めに似た確信も深まるばかりでした。

しかし、ふと気がつくと、ロンドンで偶然に出会ったホメオパシーがその中心点にいつの間にか座っていたのです。つまり、あらゆるものの究極の到達点にホメオパシーの存在を見たのです。私にとってそれは人生を根底から揺るがす大事件でした。私は歓喜しました。

ホメオパシーとの出会い

ハーネマンアカデミーの始まり

ホメオパシーは、理論と実際が完全に一致し、哲学と科学が芸術的に融合し、あらゆるレベルのリアリティーがそこにある。このホメオパシーに出会うために、今までの人生があったのか、という思いに圧倒されていました。 そのうちに、私の中で翻然と、「どうしてもこれを伝えなければならない!」という決意が生まれました。

「私の持てるあらゆるものを惜しみなく伝えたい!」
こうしてハーネマンアカデミーが始まったのです。

ハーネマンアカデミーでは、さまざまな面からホメオパシーを学びますが、最初の四年間の中で最も大切にしているのは、これからのホメオパシー人生の質を決定づける「ホメオパシー基礎体力」をつけることです。どのようなプロスポーツ選手も、その競技の種類を問わず、高度な基礎体力を必要とするのと同じです。

「ホメオパシー基礎体力」とは、人間に興味を持ち、森羅万象に興味を持ち、自分自身が成長し、ホメオパシーを通じて自分自身を磨き続ける力です。自らの偏見に気づき、自らを解放していく力です。それがホメオパシーのスキルすべての基礎になるのです。

ホメオパシーのスキルは、単なるホメオパシーの知識や「実践的知識」だけではありません。それだけでは、根無し草のようなものです。本物のホメオパスになっていく教育とは、ちょうど家を建てるのとよく似ています。家を建てるのに、基礎工事を行わずに、いきなり上屋を建てられません。しかし、家を建てることをよく知らない人は、基礎工事を行わずに上屋だけの建物を建ててしまいます。

建った家だけ見ると、基礎工事をした家もしていない家も一見同じように見えます。しかし、基礎工事をしていない家は、ちょっとした地震や台風ですぐに吹き飛んでしまいます。ホメオパシー基礎工事をせずに、「プロフェッショナル・ホメオパシー上屋」を建ててはならないのです。

ハーネマンアカデミーの始まり

錬金術という言葉はご存知だと思います。実はあのニュートンも、万有引力の法則の発見の後は、錬金術の研究に没頭していたことは、広く知られています。世間一般の通念とは大きく違い、錬金術とは、「物質性と精神性を兼ね備えた一つの完全な世界観に立つトータルな実践」です。何と素晴らしく魅力的な定義でしょうか。つまり、錬金術の究極の目的は、人間を「金の人」に変容させることです。そして、卑金属(鉛)を貴金属(金)に変容させることは、「卑人間」から「貴人間」への変容に伴う実践でありました。その意味では、ホメオパシーはまぎれもない錬金術なのです。

ホメオパシーの究極の目的は、「人生のクオリティーを向上させること」です。すなわち「鉛の人生」から「金の人生」への変容です。 ホメオパシーにとって、病は単なる病理学的な変化ではありません。人間の本質的な成長に不可欠な「負荷」です。

我々の中に何か解決すべき課題がある、不調和がある、それを表現し、示してくれる唯一の表現が症状であり、病です。それに正しく対峙し、本質的に解決することによってのみ、私たちの人生のクオリティーを高めることができます。それ以外に私たちの人生のクオリティーが高まる道はありません。人生のクオリティーの向上の中に、病の治癒はあるのです。そして「ホメオパシー錬金術」では、「金の人」に変容するための実践としてホメオパシーレメディーを使うのです。

「ホメオパシー錬金術」を学ぶことは、ホメオパシーを必要としている世の中の多くの方々に、本当に大きな力となり手助けになるでしょう。それは私たち自身も例外ではありません。「ホメオパシー練金術」を学ぶことは、何よりも自分自身を「金の人」に変容させる、大いなる力となって、私たち自身の新たな人生の始まりとなります。

昔から「人は自分が癒されている以上には人を癒すことができない」といいます。その通りです。もし人が人を癒すことができるとするならば、自分自身を高めていく過程の余波でしかないのです。「人を癒してやる。救ってやる。」という「大それた考え」からではありません。 自分自身が「金の人」に変容していく余波として、周りの人が「金の人」に変容していくのです。それ以外に「真の癒し」はないともいえるでしょう。

最後に、私の「最高レベルの学校を作る」という願いは、着実にかなってきています。 開校当初、日本ではほとんど影も形もなかったホメオパシー。しかし今は多くの方々の助けをいただいて、しっかり日本にも定着してきました。しかしまだまだやるべきことは、たくさんあります。

願いのさらなる実現を信じ、ぜひ私たちと一緒に「ホメオパシー錬金術」を学び、新たな本当の人生にチャレンジしようではありませんか。

たくさんの感謝を皆様に。

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