アカデミーライブラリー

レメディー物語

ラケシス
(Lachesis)

Ms.Lachは、ちょっぴり毒舌だけど、話が面白くていつも人を惹きつける魅力のオーラに溢れている。いつも胸の深く開いたカットソーからは、こぼれんばかりの谷間に、女性の私もつい視線が行ってしまう。男性はきっと目のやり場に困るだろう。でも、それが彼女に似合っているし自分の魅力をちゃんと知ってて、アピールするのは良いことだと思わせる、そんな説得力すら感じるのだ。

 

アクセサリー売り場で一緒に見ているとき、そう言えばネックレスをしたことを見たことがないので「嫌いなの?」って聞いたら、「私の場合挟まるでしょ?谷間に」って一緒にいたみんなの笑いを取っていた。後で教えてくれたけど、スカーフもネックレスもとにかく首に何かがあるのが鬱陶しいというか窮屈な感じがするのだそうだ。

 

今はすごく魅力的な彼女も昔はちょっと意地悪だった。お酒を飲むとキレイな女の子へのアカラサマな攻撃。○○ちゃんはいつもいい子で私がいつも悪者になると、周囲の男友達は代わる代わる宥める係りを勤めなければならなかった。そんなワガママな振る舞いも、全部素直で嫌な感じがしないのは不思議な魅力なのだ。いい子ぶってないのがいい。自分に正直でいつも真剣なのだ。そして、傷つきやすい。それゆえ、仲間の誰かが傷ついたら、誰よりも先にキャッチするのも彼女だ。そして、その人に代わって仲間に苦言を提言するのも彼女。

 

ある日それがきっかけで、激しい喧嘩を繰り広げて、店の飲み物は倒れコップは床に落ちて割れる大騒動になった。いい大人が人を罵倒しながら暴れている。そのパワーは一体どこからくるのだろう。彼女は嫉妬深いだけではなくって、とても愛情深い。その罵倒の元を辿ると、傷ついた人をかばって言った言葉に周囲から総攻撃をくらって、そこまでは良かったのだけど、かばった本人から言葉を止められたからだ。誰のために自分が攻撃されているのか分かってるの?言葉にならない怒りが彼女に火をつけたのだと思う。

 

頭が良くて、社会的地位もあって、美しい彼女は本当に魅力的なのに、そして「自分はかわいい」と言葉では言いながら、どこか自分に言い聞かせているような感じがする。そうではない何かを感じているのだろうか?いつも隙のないおしゃれして、仲間で集まる日は時間の前に美容院やエステへ行き、瞳が大きく見えるコンタクトをしている。そのままでも十分キレイなのに、もっともっとキレイの数を増やして行こうと、彼女は安心感を求めているようにも見える。みんなからの注目を一瞬でも逸らさないように。

 

左側の偏頭痛。何かと左側に不具合が出るのだと言った。「何か変なものが憑いてるんかなぁ」と笑った。

 

狭いところが嫌い、出張で品川プリンスしか取れなかったと同僚に言われたらしく、キャンセルして夜、私の家に転がり込んできた。あの細長い部屋が絶対ありえないというのが理由だった。そのおかげで私が一晩彼女のおしゃべりに付き合うハメになって全く眠れなかったのだけど…。

 

なぜ私のところに来たかというと、東京の彼氏が長期出張中。多分他の男友達も捕まらなかったのだろう。彼女は実際男友達が多い。私は数少ない女友達だと本人も言っていた。彼女がいつも心から安らげる場所が見つかりますようにと願う。

Lach.(ラケシス)は、巨大な毒蛇ブッシュマスターのレメディです。毒舌で皮肉屋、利発で快活。とても魅力的で激しい気性、カリスマ性を持ったタイプです。左側に症状が出やすく、衣服の圧迫、特に首もとを締めるような洋服を嫌います。Lach.は、排出が抑圧されることであらゆる症状が出てくることから、生理や更年期障害など、女性特有の問題に重要なレメディとしても有名です。睡眠後に悪化するという特徴があります。

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