学長ブログ

体験から経験に向かう隘路(2)落とし穴

2024-10-23

せっかく新たな一歩を踏み出しても、それは未だ始まりに過ぎません。

様々な落とし穴があります。

新たに進んでいくには、大きな大きな推進力が必要です。

道なき道を進むのですから。

 

周りに手本もありません。

自分の外側にはないのです。

結局、自分自身の内なる羅針盤に基づいて進むしかありません。

そう。内なる羅針盤。

これしか頼りになるものはないのです。

 

自己否定という大きな力。

否定という力。

とてもつらい力ですが、

これが唯一の力です。

そしてその否定の力こそが、唯一肯定に向かう力です。

 

そういう「矛盾的力」ですが、とても力強い力です。

だからこそ前に向かって行けるのです。

 

しかし、もちろんさまざまな問題が生じます。

「矛盾的力」ですから、容易に「反転」するのです。

何とか全力を振り絞って前進しようとしますから。

 

「矛盾的力」による「反転」する現象の「副作用」の一つが

「ある種の特別感」であり、「ある種の傲慢に似た感覚」です。

自分自身が特別な道を通っている、という特別感です。

劣等感、コンプレックスの非常に強い私には、これが特に強く出ました。

 

確かにある種「特別な過程」を通っていることは確かです。

弱い自分を何とか奮い立たせて前にすすんでいるわけですから、

ある意味やむを得ないとも言えるのですが、

後になってみると、その時期に対して、とても悔恨の感が湧いてくる過程でもあります。

 

この落とし穴は、私の場合は数年間続きました。

かなり強い「特別感」なので、

悪目立ちしますから、

時間の問題で、誰かに指摘されます。

 

私は幸いにも「コテンパンに」指摘されました。

 

幸いにも。

 

※講演会や急なセッションなどで、お電話を取れない場合もございます。その際は、お手数ですが、留守番電話の方に、お名前とご用件をお話ください。24時間以内に折り返しお電話させていただきます。