学長ブログ
100分de名著に思うこと
2024-09-27
以前から「100分de名著」というNHKの番組には注目していました。
一昨年に札幌で行ったセミナーの時に、
西田幾多郎の「善の研究」を全4回視聴し、大きな感銘を受けました。
中でもその時に解説をされた若松英輔さんに非常に感動したことが思い出されます。
実は、私は名著の「解説」というものがとても苦手でした。
せっかくの名著をそのまま受け取りたいのに、
解説者のフィルターで歪められてしまうのがとてももったいない、
という思いで「食わず嫌い」でした。
しかし、解説の若松さんのお話を聞くと、びっくり仰天。
本当に素晴らしい解説でした。
それ以降、いくつもこの番組を観ましたが、素晴らしい原著と解説が多かったです。
今回、スピノザのことを書いた時、
私はスピノザには大きな影響を受けたにもかかわらず、
スピノザの原著は実はちゃんと読んでいない、
たった二つのキーワードだけしか知らない、
ということに気が付きました。
確かに大きな影響を受けたキーワードには違いないけれど、
スピノザを本当に理解している、とまでは言えません。
そういう意味では、ほとんどの文章を読み、何度も熟読再読した人、
と言えるのは、数少ないと思います。
それはともかく、スピノザの解説を聞いているうちに、
さまざまな名著についてのコースを行う必要がある!と強く思ったのです!
世の中のあらゆる分野の名著に触れることにより、
教養の幅、深さを増していくこと。
そうなることによって、ホメオパシーの場合は、
「小さなtotality全体性」から「大きく雄大なtotality」に向かっていけるようになります。
(後日説明します)
また人生において、あらゆる思考や行動の中に、
人類の叡智がぎゅっと凝縮されるようになります。
それも意識せずに、です。
内田百閒という作家が、教養の定義をされました。
「1回覚えて忘れた状態を教養という、最初から触れたことがない人間とでは雲泥のちがい」
素晴らしい! その通りですね。
毎週木曜日、朝5時20分から7時20分まで、スカイプで2時間行います。
この新コースについての受講費その他の詳細は、明日以降にお知らせします。
※講演会や急なセッションなどで、お電話を取れない場合もございます。その際は、お手数ですが、留守番電話の方に、お名前とご用件をお話ください。24時間以内に折り返しお電話させていただきます。